石川県に来たのは平成22年からであり、今年で4年目ですが大きく花を開き今では全国一の参加高校の規模を誇るようになりました。

　これもひとえに石川県民の持つ高い文化性がベースとなっているに他ならず、県教育委員会をはじめ県内各地の市町教育委員会、石川県高等学校文化連盟、各高等学校の校長、教職員ひいては生徒の親御さんまで多くの理解者のお陰であります。

　戦後、経済発展と引き換えにどんどん失われた日本の伝統文化や自然、風土を高校生がカメラのファインダーを覗くことによって見つけて欲しいもの〜それは日本人の美しいこころにほかなりません。 写真と文章力とプレゼンテーションの三種類の表現を使い分けて、高校生が次世代に残して欲しいものを探す旅をしました。三~五人の仲間とチームを組んでの旅です。写真もそれぞれ全員参加で撮り合い組写真に仕上げてゆきます。個性も感性も違う高校生が組んだ作品は見事にテーマに添ってひとつの明確なメッセージを我々大人に訴えかけてきます。

　今年のテーマは『生』です。写真50点、ＰＲ文章20点、プレゼンテーション30点の合計100点で競いますが、目的は勝ち負けを付けることではありません。それは高校生が大人になってもふるさと石川で生まれ育ったことを誇りに思い、いつまでもふるさとの良さを忘れないで欲しいという願いなのです。そして『ふるさとを愛する心』を身につけて欲しいと思います。今年は『宇宙科学博物館・コスモアイル羽咋』で6月23日に石川県大会が開催されます。上位3校は8月4日福島県会津若松市で開催されます全国大会に出場します。 

 一般社団法人　石川県古民家再生協会　理事長　山　多　宏

平成24年6月10日（日）金沢市21世紀美術館シアター２１にて開催しました。